定年まであと数年。妻と「そろそろ二人でゆっくり旅行しようか」という話になったのは、去年の秋ごろだった。子どもたちも独立して、気づけば夫婦だけの静かな日常。だからこそ、今回の長崎旅行は少し特別なものにしたかった。
ハウステンボスのホテルは、思い切って奮発した。アムステルダムホテルに2泊。正直、値段を見たときは一瞬手が止まったけれど、妻の顔を思い浮かべたら迷いが消えた。「せっかくだから」という言葉は、歳を重ねるほど大事にしたいと思うようになった。
ただ、ホテルに予算をかけた分、移動費はできるだけ抑えたい。東京から福岡空港まで飛行機で入って、そこからレンタカーで長崎を目指すプランを立てたのだが、レンタカー料金が思ったより幅広くて驚いた。同じクラスの車でも、会社によってかなり差がある。いくつか比較していたところ、「業務レンタカー」という名前が目に入った。
料金を見て、まず「安すぎないか?」と思った。5日間でこの値段は、大手と比べてかなり違う。口コミも調べてみると、悪い評判は特になく、「福岡空港から近くて便利」「スタッフの対応が丁寧」という声が多かった。半信半疑ながら予約を入れた。
当日、福岡空港に降り立って荷物をまとめ、業務レンタカーへ向かった。空港からの距離が近いのは想像以上に助かった。初めての土地で大きなキャリーバッグを引きながら長距離移動するのは、52歳の体にはちょっとしんどい。すぐに貸し出し場所に着いて、手続きもスムーズで、思ったより早く出発できた。
高速を使って長崎市内へ。車内では妻と昔の旅行の話をしながら走った。新婚旅行以来、二人だけの旅は久しぶりで、なんだか不思議な感じがした。歳を取ったせいか、景色を眺めながら「いい時間だな」と素直に思えるようになった。
ハウステンボスでの2日間は、本当によかった。チューリップが咲き誇る広大な敷地をゆっくり歩いて、夜はイルミネーションに二人で見とれた。妻が「来てよかった」と言ってくれたとき、ホテル代を奮発した甲斐があったと心から思った。
長崎市内も丸一日かけて観光した。グラバー園、大浦天主堂、出島……歴史の重みがある場所を歩くのは、年齢を重ねた今だからこそ刺さるものがある。路面電車も乗ってみたが、レンタカーがあると荷物を気にせず動けるのがありがたかった。ちゃんぽんも皿うどんも、本場の味は格別だった。
5日間の旅を終えて、福岡空港でレンタカーを返却したとき、妻が「また来ようね」と言った。その言葉が一番のお土産かもしれない。
ホテルにこだわりたいなら、移動費を見直してみてほしい。福岡空港からの格安レンタカーを探すなら、業務レンタカーをおすすめする。業務レンタカーのような選択肢を使えば、旅の質を落とさずに予算を上手に配分できる。旅は「何にお金をかけるか」をちゃんと考えることで、ぐっと豊かになると思う。